
<想い>
― 子どもに ―
・子どもは大人が邪魔をしなければ育つ
子どもは本来、自ら育つ力を持っています。本人の「楽しい」「ワクワク」がその原動力となり、それが十分満たされると、自ら成長の変化を見せてくれます。自らの意思で動いた経験、そこから感じた心の動き、それは些細なことであっても、その積み重ねが育ちの可能性を広げていくのです。
・「困った」は、今のその子の育ちに必要なこと
子ども自身、何に困っているのか気づいていないことも多くみられます。しかし、子どもの「困った」、大人の「困った」を紐解いていくと、今のその子の育ちに必要なメッセージに気づかされます。今の状態で、将来こうなるは決められないのです。
・本人が安心して幸せに生活できること
子どもが何かに挑戦できるのは安心して戻れる場所があるから。本人の安心が広がれば、本来の自ら育つ力を発揮できるようになっていきます。それは、自己を肯定しながら日々を過ごす土台になります。

木に例えると目の前に見える「困った」事象は枝葉の部分。枝葉は土壌の状態、季節、天候等により姿形を変えていきます。その子がありたい姿で在るために、その土台となる根や幹がしっかり育っていくには、今何が必要か。子どもの「困った」(表現?)にはそのメッセージがたくさん含まれています。
― 親・先生に ―
・子どもと大人は対等
子どもと大人はともに生活を創造するパートナーです。衣食住など大人からの助けはどうしても必要ですが、対等な人間です。お互いを尊重し合う関係は心地よい生活の基盤となります。大人のジャッジではなく、その子がどう感じているか理解しようとすることで、互いの理解が深まっていきます。
・1人だけで何とかしようとしなくてよい
子どもも大人もみんなの中で育ち合っています。それぞれの好きや得意を持ち寄って、支え合い、補い合う中で、豊かに育っていけます。そうすると、大人自身に余裕が生まれ、子どもとの関わりを楽しめ、面白がれるようになります。
<どのように>
― 子ども ―
・子どもの育ちを邪魔しない
子どもの「好き」「楽しい」に焦点を当て、ワクワク・楽しさを引き出します。それが十分満たせるよう本人を力づけたり、親や先生につないだりします。
やりたい・やりたくない、うまくいった・いかなかったもそのままを受け止めます。たとえ、やらなかった、うまくいかなかったとしても、「自分で決めたいろいろ」の先を経験し、感じることは、自分で考え、自分の人生を生きる糧となるからです。「そんな時もあるよね~」「そんな人もいるよねぇ~」と変化の可能性を示唆しながら、子どもの育つ力・回復力を信じてともに居ます。
助言を求められた場合、本人が今まで試したことやその結果から、本人がどう感じているかを確認していきます。既にできていることをフィードバックし、自身の育つ力をエンパワーメント、その上で別の方法も提示します。私の想いや意見は伝えますが、説得・強制はしません。あくまでも選ぶのは子ども自身なのです。
・子どもの「困った」を翻訳する
子どもの想いを丁寧にきき、ニーズや気持ちを引き出していきます。言葉だけでなく、表情やしぐさなども観察しながら、パズルのピースを合わせるようにその子を多面的に理解しようとしていきます。困っていても、何に困っているかよく分からない、うまく言えない子どもがほとんど。その場合、その子の生活を分解していき、「ここはOK」「ここはイヤだ」と一つ一つ確認し、自分で対処できそうなことと手助けが必要なこと、どのくらい手助けが必要かなどを整理します。その子の希望や想いに沿った方法を確認します。
― 親・先生 ―
大人の話も丁寧に聞きいた上で、子どもとのかかわりの中で気付いた、子どものニーズや気持ちを伝えます。大人自身が当たり前、たいしたことないとみなしている子どもの小さな成長や変化に焦点を当て、フィードバックすることで、子どもの成長をともに喜びます。親や支援者自身の力もエンパワーメントしていきます。
・子どもの生きづらい状況が少しでも緩和できるように
<どうなれる?>
― 子ども ―
・育ちを邪魔されない
・生きづらい状況が少しでも緩和される
↓
・理解してくれる大人がいることを知り、安心して気持ちを表現できるようになります。
・理解してくれる人への信頼感が増し、自分や他者への信頼感も増していきます。
・自分が何か発信することで、状況が変わることを体感できます。
・自分の「好き」「楽しい」が十分に満たされることで、気持ちに余裕が生まれ、自ら挑戦するようになります。
・自分だけでなく、相手のことも理解し、折り合いをつけながら心地よく生活できるようになります。
・自分で意思決定できるようになります。
・すくすくと育ちます
― 親・先生 ―
・子どもの見方が広がる(多面的に理解できる)
・子どもの育ちを知れる
↓
・子ども自らの育つ力を信じ、子どもの育ちを邪魔しなくなります。
・子どもの行動や変化を楽しんだり面白がったりしながら見守れるようになります。
・大人も子どもも心地よく生活できるようになります。
・大人自身に余裕が生まれ、大人自身が生活を楽しめるようになります。